東京大学における男女平等
東大における男女平等・男女共同参画に向けた取り組みのまとめ。
WomEnpowered International (WE Int.)
最終更新: 2020年11月22日
今回は、WomEnpowered International(以下WE Int.)を紹介します。WE Int.は、日本における女性のエンパワーメントと男女平等の推進に取り組んでいる団体で、多様なバックグラウンドを持つ女性のメンバーで構成されています。 WE Int.は、若い女性が学術的・専門的・社会的な夢を追求し、所属コミュニティーにおける男女平等の推進力となる人材育成のプラットフォームとして機能することを目指しています。さらに、男女平等について国際的な観点からも考えています。25か国以上から多様なメンバーが参加しているという強みを生かして、日本のコミュニティと外国のコミュニティとの違いにも注目しています。
WE Int.は、2019年に東京大学公共政策大学院の修士課程の学生4名によって設立されました(写真1)。彼女らは、日本における大きなジェンダー格差と、それに対する人々の認識の欠如に対して問題意識を持っていました。さらに、東京大学内での女性支援のイニシアチブが足りないと感じていました。そこで、まず WE Int.を立ち上げることに対して支持が得られるかどうかをFacebookを使って調査をしたところ、圧倒的な肯定的反応が得られました。そこからWE Int.が発足したのです。WE Int.の高い国際性は、創設者の多文化主義(3ヶ国の出身)に支えられ、第5回世界女性会議(WAW)に触発されたものであり、ロゴ(写真2)にも反映されています。ロゴで掲げられている旗は、1830年の7月革命を主導する女性(自由の象徴)を描いたドラクロワの絵画『民衆を導く<自由>』へのオマージュです。
WE Int.は、コミュニティ構築、能力開発、社会的アドボカシーの3分野に焦点を当てています(写真4)。パネルディスカッションやオンラインセミナーなど、さまざまなイベントを主催することでこれらの力を養うことを目指しています(過去のイベントの詳細はWE Int.のWebサイトで見ることができます)。また、WE Int.はGE at UTokyoを含む他の組織や企業と協力し、さらに大きな影響を生み出しています(写真5を参照)。また、WebサイトではDVを含む暴力の被害者が相談できるホットライン一覧を提供しています。WE Int.へのメンバー加入に関心のある方は、https://www.womenpoweredint.org/を訪問してみてください。