東大における女性の歴史
今日の東大の女性
最終更新: 2022年3月19日
様々な女子学生支援 (2017-現在)
在学中の女子学生に対しては、自宅からの通学が困難な学部女子学生向けの住まい支援、学内での女子学生·女性研究者向けのイベントの開催、奨学金の提供等様々な支援がなされている。また、女子高校生に対しても「女子高校生のための東京大学説明会」や広報誌『Perspectives』の刊行、在学女子学生による母校訪問 などが行われ、「女子の入学を歓迎する」というメッセージを発信している。
上野千鶴子先生の入学式での祝辞 (2019)
2019年度の入学式の祝辞において、上野千鶴子先生が東大の女性比率の低さ、親のジェンダーバイアス[女子が受けるアスピレーション(達成欲求)のクーリングダウン (冷却)]、そして入学後に女子学生が直面する理不尽さについて指摘。学内外で議論を巻き起こした。
「東大女子お断りサークル」の禁止 (2020)
東京大学の女子学生が、性別を理由に自大学サークルの入部を断られる問題について、男女共同参画担当理事と副学長が女子学生排除は「東大憲章」が唱える平等の理念に反すると警告した。性別による差別を行うサークルは勧誘イベントに参加できない等、オリエンテーション委員会による規制も行われている。
東京大学の合格者の女子率が初めて21%を超える (2021)
学校推薦型選抜の導入などにより、合格者に占める女子の割合が初めて21%を超えた。また、学部ごとの女子学生比率を見ると、一部の学部(教養学部、教育学部)では30%を超えるが、学部全体の合計では2割にわずかに届かない。また、留学生 (学部) では女子学生の方が多くなっている。
国立の総合大学で初めて執行部の女性を過半数に (2021)
学長と副学長、理事計9人のうち5人を女性とし、執行部内で女性が男性を上回るようにした。意思決定に多様な視点を取り入れ、教育・研究面で国際競争力を高める狙い。