東京大学で活躍する女性研究者・学生たちを紹介します。
Story 13: ライアン
Q1. 出身はどちらですか。 大学内での所属はどちらですか。
フィリピン出身です。サステイナビリティ学グローバルリーダー養成大学院プログラムに所属しています。
Q2. なぜ東京大学を選びましたか。
私が東京大学を選んだのは、国際交流などの機会に加え、英語プログラムが非常に魅力的だったからです。修士課程にいたとき、東京大学のおかげでデンマークに夏季交換留学に行くことができました。また、東京大学は非常に名の通った大学なので、将来、より多くの機会へ扉が開かれる可能性もあります。
Q3. 東京大学にあなたのロールモデルはいますか。
正直なところ、私の友人たちです。彼女たちはそれぞれの方法で私にインスピレーションを与えてくれます。特に、東大女子だと普通は社会で眉をひそめられますが、偏見を持たれても自分の夢に向かって突き進む彼女たちの姿を見て、自分もそうしたいと思うようになりました。
Q4. キャンパス内でのお気に入りの場所を教えてください。
本郷では、間違いなく福武ホールです。八重桜のすぐそばにあり、きれいな金色のイチョウの前にあるからです。柏キャンパスでは、単純だけどキャンパスのベンチがお気に入りです。夏は日陰のベンチに座って、心地よい風を感じています。
Q5. あなたの研究テーマを教えてください。研究で最もわくわくする瞬間や魅力的なことを教えてください。
私のテーマは、持続可能な開発のための教育です。私の研究は常に進化し続けるものなので、とても気に入っています。私はコンピュータサイエンスの学士号を取得し、修士では学際的な情報学を学びました。今は持続可能性科学をやっています。どれも表面的にはかけ離れているように見えますが、実はかなり緩やかにつながっているのです。
Q6. 大学院生として困難に直面したことがありますか。ある場合には、 どのようにそれらを克服したか、教えてください。
時間管理でしょうか。大学院生になると、突然時間がたくさんできると同時に、まったく時間がなくなります。何をするにも自由だし、何をしないにも自由。だから、例えば週末は仕事をしない、1日4時間だけ執筆する、などの境界線を設けることが重要です。境界線の引き方は、大学院の教育課程の一部である研究のスタイル次第です。
Q7. 海外の大学での経験がおありでしたら、東京大学とのキャンパスの文化の違いを教えてください。
私は、概して活気のある文化を持つフィリピンから来ました。初めて東大に来た時も、この記事に私が書いたことと同じことを思いました。東大を2度経験をして言えることは、文化は本当にプログラムと研究室次第だということです。前の研究室では、私が初めての「英語を話す」学生だったので、日本流のやり方を体験することができました。柏の場合、キャンパスの多様化が目指されていて、研究室もすでに多様化し「国際化」しています。だから、同じ大学内であっても、どのキャンパスに居るかによって差があるのです。
Q8. 周りの男子学生や男性教員に対して、ジェンダーの観点で何か改善してほしいこと、あるいは配慮されていると感じることはありますか。些細なことで構いません。
幸いなことに、本郷と柏の両方の経験の中で男子学生や教員から強い差別を感じたことはありません。今のところ、学際情報学府と新領域創成科学研究科のどちらにも十分な数の女性教員がいます。。同様に、アジア情報社会コース(ITASIA)やサステイナビリティ学グローバルリーダー養成大学院プログラム(GPSS)でも同僚の多くが女性です。他の大学院ではそうでないと聞いたことがあるので、より健全な状況にいることに感謝しています。強いて言えば、どちらかというと女性の方が外見に関してより期待されているように思うのですが、女性も男性もあまり外見を重視しすぎない方がいいと思います。
Q9. あなたに、東京大学でまさに学び始めようとしている妹がいると想像してみてください。 彼女にどんなメッセージやアドバイスを送りたいですか。
すべてのチャンスをつかんでください! 東大の人脈は非常に広く、多くの援助や面白いプログラムを提供してくれます。それを最大限に活用するのがベストです。
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