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東京大学で活躍する女性研究者・学生たちを紹介します。

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Q. 出身はどちらですか。大学内でのご所属はどちらですか。

A. 茨城県。医科学研究所に所属しています。

Q. 大学入学から、現在のポストに就かれるまでの経歴を可能な範囲で教えてください。

A. 私は筑波大学で生物学を専攻し、学士号、修士号を取得しました。そのまま筑波大学の博士課程(学振DC1)に進学し博士号(医学)を取得しました。その後、千葉大学でのポスドク(特任研究員、学振RPD)、特任助教を経て、2018年に東京大学医科学研究所に移動してきました。

Q. あなたのロールモデルはいますか。いる場合、その方はどのようにあなたに影響・刺激を与えていますか。

A. います。研究生活の始まりとなった博士号を取得した研究室は、今考えると、非常に女性の比率が高い研究環境でした。そこに所属していらっしゃった女性研究者が私の初めに出会ったロールモデルとなりました。女性の立場で、家庭を持ちつつ研究を続けるということを実践している姿を見せてくれたことが刺激になりました。数人いらっしゃったので、複数のロールモデルと接することができ、それぞれの状況で対応していく姿をみながら自分の将来を想像することができたのは幸運なことだったと思います。

Q. キャンパス内での一番お気に入りの場所を教えてください。

A. 大きな銀杏の木や桜の木が見られる場所。季節ごとに木々が綺麗で心がホッとします。

Q. 東京大学の研究者としての生活がどのようなものかを表す、3つのキーワードを教えてください。

A. 学び、人、環境。

Q. ご自身の生活と研究とのバランスに関して、困難に直面したことがありますか。ある場合には、 どのようにそれらを克服したか、教えてください。

A. 現在私は14歳、10歳、0歳の3人の子供を育てながら研究を続けています。子供の出産と共に生活と研究のバランスの取り方が難しくなっていくと感じます。

第一子出産は博士課程在籍時でした。つまり、研究者としての初期のトレーニング期間と初めての子育てが重なり、時間の費やし方をどうすれば良いのか非常に不安でした。この時期は、子育ては私の両親が非常に大きなサポートを、研究の方は非常に子育てと研究とのバランスに関して理解のある男性研究者が大きなアドバイスと励ましをくれました。また、私のロールモデルとなった女性研究者に相談をしたこともあります。

第二子、第三子出産時は自宅から実家が離れた場所に移動したため、両親のサポートを受けるのが難しくなりました。その分、パートナーと話し合って子育てとお互いの仕事の調整していくことがバランスを保つために非常に重要になりました。第二子の時はそれがうまく出来ず、今振り返るともう少し私がパートナーに頼るべきだったと感じています。昨年度第三子を出産しましたが、現在はパートナーだけでなく上の子供達も子育てに参加してくれています。やはり家族で協力し合うことが大切だと思います。

しかしながら、仕事に費やせる時間が少なくなっていってしまったことは事実です。もう少し家で仕事をできればと思うのですが、体力との勝負になってきます。

Q. あなたに、東京大学でまさに研究生活をスタートさせようとしている妹がいると想像してみてください。 彼女にどんなメッセージやアドバイスを送りたいですか。

A. まずは研究環境に楽しさを感じること、そして、(私は十分にできているとは言えないが)多くの方々とネットワークを作り研究環境を広げていくこと、そうすると非常に良い学びになると思います。

#HerUTokyo

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