東京大学で活躍する女性研究者・学生たちを紹介します。
Experience 1: Sara
Q. 出身はどちらですか。 大学内でのご所属はどちらですか?
A. エジプト出身です。東京大学工学部化学システム工学科で教員をしています。
Q. 大学入学から、現在のポストに就かれるまでの経歴を可能な範囲で教えてください。
A. 私はカイロ大学で学士号と修士号を取得した後、博士号を取得するためにスイスに移りました。私はスイス連邦工科大学チューリッヒ校で博士課程を修了しました。この経験は、私自身の内面的な成長や研究者としての成長に大いに役立ちました。その後、スウェーデンのチャルマース工科大学で短期間ポスドクをし、最後にポスドクとして東大に入りました。その後、東大で特任助教になりました。
Q. なぜ東京大学を選びましたか。 あなたにとって最も魅力的な点は何ですか。また、もしあれば、東京大学の研究者であることの短所は何だと思いますか。
A. 多くのイノベーションと変化への意欲を持って研究を行うには、東大は素晴らしい場所です。私は、現在の研究トピックに素晴らしい同僚と一緒に取り組むことに興奮していました。東京に住むこと自体が、東大に移ったもう一つの大きな動機でした。街や日本全体で、文化、人々、自然など、探検・冒険することがたくさんあります:)
東京大学の研究者であることによって、多くの素晴らしい機会を得られます。私見ですが、東京大学のスタッフと学生の多様性を向上させ、国際経験を増やせば、国際的な研究コミュニティとのコラボレーションや一体化のための機運がさらに高まるのではないでしょうか。それによって研究が活性化し、学生がより早く経験を積む機会が生まれると思います。そのためには、すべての大学活動において、英語のコミュニケーションの強化が鍵となります。
Q. あなたのロールモデルはいますか。いる場合、その方はどのようにあなたに影響・刺激を与えていますか。
A. はい、もちろんです。周りのみんなから学ぶことはたくさんあります。年上の研究者が、スキルを学び続け、開発し続け、自分たちの経験を周りの人々と熱心に共有している様子や、若い学生たちが新しい障壁を乗り越える方法を身につけているのを見ると、非常に刺激をもらえます。懸命な努力と忍耐力によって大きく飛躍できることを思い出させてくれます。
Q. キャンパス内での一番お気に入りの場所を教えてください。
A. 不忍池のそばの小さなテーブルです。
Q. あなたの研究テーマを一文で教えてください。研究で最もエキサイティングな瞬間や魅力的なことを教えてください。
A. バイオ医薬品製造プロセスの開発をしています。私の仕事は、重要な薬やワクチンを待っている患者さんの生活に少しかもしれませんが実際に反映されるので、特に(COVID-19の)世界的な感染爆発が起こっている今の時代において、非常にやりがいを感じています。
Q. 研究者として困難に直面したことがありますか。ある場合には、 どのようにそれらを克服したか、教えてください。
A. それまでのプロジェクトで大きなマイルストーンを終えた後は、新しい方向性を見つけるのが難しい場合があります。このような場合、好奇心を持ち続けて自分自身や周囲の人にどのような問題が存在するか尋ね続け、問題を分解して解決可能な小さなピースにすることが重要です。ある程度の練習が必要ですが、それ自体が非常にワクワクするプロセスです:)
Q. あなたに、東京大学でまさに研究生活をスタートさせようとしている妹がいると想像してみてください。 彼女にどんなメッセージやアドバイスを送りたいですか。
A. 好奇心を忘れず、新しい方向に対してオープンでいよう。
可能な限りたくさんの人と話して、全員から学ぼうとしよう。
質問をたくさんして、継続的に学び、自分を成長させてくれるプロジェクトにたくさん関わろう。
常に学びつづけ、より大きくてより良い答えを探そう。
#HerUTokyo